Cloudflare のログ・トレースは 2026-12-01 から容量課金に: Free は 1 日 0.5GB・7 日保存。Workers のログ量を今のうちに見ておく
Workers Logs などのログとトレースが、件数ではなく「取り込んだ容量・保存した容量」で課金される統合プランに変わる。同時に Logpush がセルフサービスの全プランで使えるようになり、ログやトレースへのカスタムアラート(Webhook 送信可)も入った。
何が変わるか(Cloudflare 公式ブログの要点)
| プラン | 含まれる量 | 保存期間 | 超過分 |
|---|---|---|---|
| Free | 取り込み 1 日 0.5GB | 7 日 | 使えない |
| Paid / Enterprise | 取り込み 50GB・保存 10GB(請求サイクルごと) | 最大 1 年(予定) | 取り込み $0.25/GB、保存 $0.10/GB/月 |
- 対象は Workers・Containers・AI Gateway などの Developer Platform のログと、すべてのトレースデータ。2026-12-01 から全プランに適用(Enterprise は契約更新時)
- Logpush の料金: Cloudflare 内の宛先(R2 など)へは月 25GB まで無料・以降 $0.03/GB、外部の宛先へは月 25GB まで無料・以降 $0.10/GB、Logpush Transformers は月 1GB まで無料・以降 $0.04/GB
- ドメイン分析は全プランで 30 日分を保持
- アラートは HTTP リクエストログ、Workers のイベント、Analytics Engine、トレースなどに対して、ダッシュボードかカスタム SQL で条件を作れる(ベータ)。送信先の Webhook は全プランで使える
12 月までにやっておくこと
- 今のログ量を確認する: Workers ごとに、ログを出しすぎていないか(リクエストごとの
console.logで大きな JSON を出していないか)を見る。Free で 1 日 0.5GB を超えるとそれ以上は使えない - サンプリングを入れる: Wrangler 設定の
observabilityで、ログとトレースを別々の率で間引ける(head_sampling_rateは 0〜1、既定 1 = 全件)toml[observability.logs] enabled = true head_sampling_rate = 0.1 # リクエストの 10% だけログを残す [observability.traces] enabled = true head_sampling_rate = 0.01 # トレースは 1%環境ごとに変えるなら
[env.staging.observability]のように書く - 外部の基盤に送るだけなら Cloudflare に保存しない: OpenTelemetry エクスポート(
destinations)を使っている場合、persist = falseにすると Cloudflare 側に保存せず、12 月以降の取り込み・保存の課金対象から外せる(既定はtrue) - 長く残したいログは Logpush で R2 へ: 7 日を超えて残したい、自前の基盤で検索したい場合。整形や間引きは Cloudflare Logpush Transformers: SQL でログを絞る・伏せる・形を変えてから送る で送る前にできる
- エラー増加のアラートを作る: デプロイ後の Worker エラー増加などを、Webhook で自分のサービスやエージェントに飛ばせる
注意点
- 料金表は 2026-10-13 時点の公式ブログの内容。適用前に変更が告知される可能性があるので、ドキュメントの料金ページで最新を確認する
- @matsuu は「アクセスログの取得は従来 Enterprise 契約が必要だったが、Free でも(従量課金で)取れるようになったのでは」と指摘している。Logpush のセルフサービス開放はこの点。プランごとに使えるデータセットはドキュメントで確認する
- トレース(Cloudflare Traces、オープンベータ)は W3C Trace Context を受け取り、OpenTelemetry でエクスポートできる
出典
- @matsuu · 2026-10-18
- Cloudflare ブログ「Cloudflare Observabilityに関する8つの重要な更新」(2026-10-13): blog.cloudflare.com
- Cloudflare Docs「Workers Logs」(head-based sampling): developers.cloudflare.com
- Cloudflare Docs「OpenTelemetry Export」(
persist): developers.cloudflare.com