テック技報最新号へ →
インフラ

Cloudflare のログ・トレースは 2026-12-01 から容量課金に: Free は 1 日 0.5GB・7 日保存。Workers のログ量を今のうちに見ておく

Workers Logs などのログとトレースが、件数ではなく「取り込んだ容量・保存した容量」で課金される統合プランに変わる。同時に Logpush がセルフサービスの全プランで使えるようになり、ログやトレースへのカスタムアラート(Webhook 送信可)も入った。

@matsuu · 投稿 2026-10-13
#infra#cloudflare#workers#observability#logpush#pricing

何が変わるか(Cloudflare 公式ブログの要点)

プラン含まれる量保存期間超過分
Free取り込み 1 日 0.5GB7 日使えない
Paid / Enterprise取り込み 50GB・保存 10GB(請求サイクルごと)最大 1 年(予定)取り込み $0.25/GB、保存 $0.10/GB/月
  • 対象は Workers・Containers・AI Gateway などの Developer Platform のログと、すべてのトレースデータ。2026-12-01 から全プランに適用(Enterprise は契約更新時)
  • Logpush の料金: Cloudflare 内の宛先(R2 など)へは月 25GB まで無料・以降 $0.03/GB、外部の宛先へは月 25GB まで無料・以降 $0.10/GB、Logpush Transformers は月 1GB まで無料・以降 $0.04/GB
  • ドメイン分析は全プランで 30 日分を保持
  • アラートは HTTP リクエストログ、Workers のイベント、Analytics Engine、トレースなどに対して、ダッシュボードかカスタム SQL で条件を作れる(ベータ)。送信先の Webhook は全プランで使える

12 月までにやっておくこと

  1. 今のログ量を確認する: Workers ごとに、ログを出しすぎていないか(リクエストごとの console.log で大きな JSON を出していないか)を見る。Free で 1 日 0.5GB を超えるとそれ以上は使えない
  2. サンプリングを入れる: Wrangler 設定の observability で、ログとトレースを別々の率で間引ける(head_sampling_rate は 0〜1、既定 1 = 全件)
    toml
    [observability.logs]
    enabled = true
    head_sampling_rate = 0.1   # リクエストの 10% だけログを残す
    
    [observability.traces]
    enabled = true
    head_sampling_rate = 0.01  # トレースは 1%

    環境ごとに変えるなら [env.staging.observability] のように書く

  3. 外部の基盤に送るだけなら Cloudflare に保存しない: OpenTelemetry エクスポート(destinations)を使っている場合、persist = false にすると Cloudflare 側に保存せず、12 月以降の取り込み・保存の課金対象から外せる(既定は true)
  4. 長く残したいログは Logpush で R2 へ: 7 日を超えて残したい、自前の基盤で検索したい場合。整形や間引きは Cloudflare Logpush Transformers: SQL でログを絞る・伏せる・形を変えてから送る で送る前にできる
  5. エラー増加のアラートを作る: デプロイ後の Worker エラー増加などを、Webhook で自分のサービスやエージェントに飛ばせる

注意点

  • 料金表は 2026-10-13 時点の公式ブログの内容。適用前に変更が告知される可能性があるので、ドキュメントの料金ページで最新を確認する
  • @matsuu は「アクセスログの取得は従来 Enterprise 契約が必要だったが、Free でも(従量課金で)取れるようになったのでは」と指摘している。Logpush のセルフサービス開放はこの点。プランごとに使えるデータセットはドキュメントで確認する
  • トレース(Cloudflare Traces、オープンベータ)は W3C Trace Context を受け取り、OpenTelemetry でエクスポートできる

出典

X の元の投稿を開く