DESIGN.mdは「作って終わり」にせず、要らないと決めた箇所を理由ごと書き戻して育てる
最初の版はAIに書かせ、生成物の「気持ち悪い箇所」を上から1セクションずつ潰し、そのたびに「なぜ要らないか」をDESIGN.mdへ足す。育ちきると、ラフな指示や別の担当者でも同じ品質が出る。
どんな問題を解決するか / いつ使うか
DESIGN.mdを一度作っただけだと、AIは頼んでいない装飾、どこかで見た小さなバッジ、いかにも「AIが作りました」というあしらいを入れ続ける。「これは要らない」とだけ書いても、AIは別の形で同じことをする。クライアントワークやLP・コーポレートサイトの下層ページを量産するときに効く。
やり方
- 最初の版はAIに書かせる:Figmaのたたき台とAIとの対話がある程度進んだら、内容を1ファイルにまとめさせる。中身は「人のデザイナーに渡すガイドラインのAI向け版」。
- サイトを作る背景・目的(なぜこのサイトが必要か)
- 色の使い方と、その理由
- トーン&マナーと、やってはいけない表現
- ルールファイルから必ず読ませる:CLAUDE.md(または AGENTS.md)に「生成するときは必ず DESIGN.md を参照する」と1行入れる。これだけでページ全体の一貫性が上がる。
- 上から1セクションずつ「要らない」を決める:生成物を上から見て、余計な装飾・ありがちなバッジなどを1つずつ外していく。根気の勝負。
- 理由ごと書き戻す:外したものは、理由と一緒にDESIGN.mdへ追記する。
markdown
## やらないこと - 区切り線と枠線は使わない。このサイトは余白で区切って見せるため - 見出しの上に小さなラベルやバッジを付けない。情報が増えて主役の見出しが弱くなるため - 毎回還元する:作りながら見えてきた世界観を、そのたびに書き足す。次の生成から精度が上がる。
今日1つだけやるなら、動いているプロジェクトのDESIGN.mdに、直近で「要らない」と判断した箇所を1つ、理由つきで1行書き足す。
育つと何が変わるか
- 下層ページくらいなら、かなりラフな指示でも品質の揃ったものが出る。
- 同じDESIGN.mdを読ませれば、作った本人でなくてもほぼ同じ品質になる(属人性が下がる)。
- 投稿者は、育ったDESIGN.mdはクライアントが同じトンマナでページや資料を作れる「納品物」になり得るとしている。ただし渡すなら対価を取り、渡した後の品質までは責任を持てないと線を引く、という立場。
注意点
- 「要らない」だけの禁止リストは効きにくい。理由(何を優先するから使わないのか)を書くのが肝。禁止の代わりにどう整えるかも添えると、さらに迷いが減る:AIっぽいデザインを避ける「禁止リスト」は、代わりの整え方とセットで指示する
- 書き足し続けると肥大化するので、ときどき削る:CLAUDE.mdは200行未満を目安に「この行を消したらAIは間違えるか?」で削り、使いながら育てる
- 同じ日に @kawai_design も「出力を見て違和感を探す→言葉にする→次から守るルールとして残す」の繰り返しが効くと書いている(投稿)。
- 関連:DESIGN.md(トークン+ルール)を置き、AGENTS.md / CLAUDE.md から必ず読ませる、DESIGN.mdは「雰囲気の言葉」より「値」を書き、値には「なぜ」を添えて、使いながら育てる
出典
- 投稿者: @chihiro_cplatz(デザイン会社シープラッツ代表)
- 投稿: @chihiro_cplatz · 2026-10-20
- 収集日: 2026-10-20(JST)